一歳半でかかった熱病で視覚も聴覚も失ってしまったヘレン・ケラーさんは、長じて自分の使命は「障害者の救済」であると自覚する。
ライオンズクラブが結成されて間もない1925年の国際大会で、並み居るメンバーに向けて「盲人のために暗闇と闘う騎士になって」と訴えた。この時から、ライオンズクラブは視覚障害者のために格別の奉仕をするようになった。
視力保護に向けLCIFが仕掛けた資金活動の「CSF」次いでの「CSFⅡ」などで、河川盲目症の予防薬配布に繋げたのはその最たるものである。
アメリカには8,000頭もいる盲導犬が、日本では900頭を切ってしまった。
盲導犬に対する理解を広げようと、小学校を訪問するのが「盲導犬キャラバン」である。2015年以来毎年7月と10月、合計12校に盲導犬協会から訓練士とPR犬を招く。どの学校でも、児童諸君には殊の外人気である。
一頭の盲導犬を育成するには、約800万円かかるという。視覚障害を持つ人は、盲導犬を買うわけでも貰うわけでもない。無償貸与である。約10年で、年老いた盲導犬を返還しなければならない。だから、盲導犬協会にはお金が必要である。
そこで、岡山西ライオンズクラブではキャラバンが終わったあと計4日間、JR岡山駅東口で募金活動をする。老いも若きも家族も、ノンライオンの協力者も声を張り上げ、「ご協力をお願いします」と必死である。多い年には総額96万円を超える浄財をいただき、盲導犬協会から喜ばれている。 ヘレン・ケラーさんに期待された騎士にはなれなくても、「暗闇を切り裂いてくれる盲導犬よ育て!」と念じながら、大声で叫ぶのである。
2023.7/5(水)~7/7(金)・10/11(水)~10/13(金) 盲導犬学校キャラバン:岡山市内小学校6校
2023.7/8(土)・7/9(日),10/14(土)・10/15(日) 街頭募金活動:JR岡山駅東口
(岡山西ライオンズクラブ)